ボストンからニューヨークまで車で走ると、これがまた見事に200マイル(320km)くらいずっと森の中を走るのだが、これだけ森が広いと言うことは、もしかして、アメリカ合衆国は地球の酸素発生源として非常に重要な役目を果たしているのではないか?という疑問に至る。
はい、そこで検証。非常に乱暴な計算だが、各国の総面積、森林面積比率から森林面積を算出してみる。とりあえず海からの酸素発生量は無視した。畑や草原も酸素は発生しているだろうが数字がないので無視。またタイガと熱帯雨林では酸素の発生量もそりゃ違うだろうが、とりあえず数字だけで計算してみた。(帝国書院 新詳高等地図)
国名 陸地面積(千平方km)×森林比率(% )=森林面積(千平方km)
インドネシア 1,905×60.6%=1,154千km2
インド 3,287×21.9%= 719千km2
中国 9,597×14.3%=1,372千km2
日本 378×66.8%=252千km2
コンゴ 2,345×48.2%=1,130千km2
ドイツ 357×30.7%=109千km2
フィンランド 338×65.8%=222千km2
ロシア連邦 17,075×45.2%=7,717千km2
アメリカ 9,630×23.2%=2,234千km2
カナダ 9,971×26.5%=2,642千km2
ブラジル 8,547×65.2%=5,572千km2
オーストラリア 7,741×5.4%=418千km2
・やはりというか何というか、ロシアの面積は圧倒的じゃないか。
・しかしブラジルもさすがだ。気候的に考えても、この国の重要性は世界一といって差し支えないのだろう。伐採による様々な問題が言われているが、この国があれだけ取り上げられるのも分かる気がする。
・アメリカ、カナダも面積的には非常に重要なことが分かる。世界第3,4位だ。もっとも面積が大きいのだから地球全体における責任も、それだけ大きいだろう、な。
・中国、インドは数字的には大したこと無かった。
・インドネシア、コンゴなど熱帯の国もあなどれないな。
・日本は森林は多い(この数字、本当か?)が、国の面積が大きくないので、結果も大きくない。フィンランドと同じくらいの数字ってのが面白いな。
・ちなみに森林面積比率の最も高いのは、ガイアナ共同共和国、スリナム共和国の94.4%だった。
・・・ということで、地球的にアメリカの森林の重要性が分かったところで、本日はちょっと満足。あ、そうだ、この本によると、アメリカ・カナダの森林面積は年々増大しているが、ブラジルは年平均26千km2、インドネシアは11千km2、コンゴは7.4千km2の割合で森林面積が減少している。長野県の森林面積は10千km2、だそうだ。