省エネ
省エネ、という言葉は、本当にここには似合わないように思います。
今居るボストン近くのオフィス、昔よく出張で行ったロサンゼルス近くのオフィスに共通して言えるのは、
・大半の人は、帰宅する時にPCの電源を落とさない。週末もそのまま。スクリーンセーバーが動いていることもあれば、画面がそのまま表示されっぱなしの端末も。
・部屋の照明、これも消して帰らない。週末も煌々とついたまま。
・エアコン、つけたまま。ま、これは効率の問題もあるのでどちらがいいとも言えないかも知れないが・・・。
で、これが通常時ならともかく、電力が足りない警報がニュースで何度も繰り返されるような日でさえ、みんな照明つけっぱなしで帰っている、まるで何事もないかのように。世界中でたった二億人のアメリカ人が、世界の25%のエネルギーを使っていると聞いたことがあるが、どうなんでしょう。ちなみに電力に限って言うと、1997年、アメリカ合衆国は世界全体(139,446億kWh)の25.6%を発電している(帝国書院、新詳高等地図)。こういう国が京都議定書を受け入れ拒否すると、周りが白けてしまうんですが。それはともかく、それだけ使っている、という意識が無いように見えるところが怖い。
・まず、どれだけ使っている、という理解を持っていただくために、各機器に電力メーターをつける。(それはさすがに嫌か・・・。でもやった方がいいわな・・・。)
・ハイブリッド車など、省エネしていることがステータスなんだ、という戦略で各社攻める。ボランティアするのが立派な社会人、ということになっているみたいだし、出来ないことはないはずだ。善意に訴える。これだ。
・ブッシュ大統領など、周りの偉い人は石油関係の重鎮と聞く(マイケル・ムーアの本だったか?)。エネルギーを使わせたい人たちから少しでも心を離していくような何かのネタ。石油が高い、今こそチャンスだ。
・PC等、すぐに立ち上がって使えるようになるような技術の開発。PCのメモリはHDDでなくて、全てフラッシュメモリだ。
何で現地の人が何も考えずに無駄使いをして、たまたまこっちに来ている我々がこんなにやきもきしなければいけないのかが、非常になんつーか引っかかるのですが、今まで日本で住んでいたせいか、ここに住んで同じように無駄遣いするシステムに組み込まれている自分が非常にいたたまれなくなる瞬間があるのです。