Race Drivin'
Race Drivin' (1990)、Hard Drivin'(1986)の後継機種、ATARI製。
うひょ〜!こんな古いものが動いているなんて、田舎の(屋内体育館付属の)ゲーセンはたまらん。
Hard Drivin'を初めてやってみた時の衝撃は、それは大きなものだった。
・画像描画がポリゴン(ま、当時の事だから箱みたいな車だが・・)。
・クラッチがついていて、ちゃんと半クラッチ使わないと発進しない(オートマモードもあるが)
・ハンドルにフィードバック有り(しかもやたらと重い)
・クラッシュ時のリプレイ有り(現在の米国製ドライブゲームでは、ほぼ定番機能)
というような現在のドライブゲームがやっていることを、もう20年以上も前に「やっちゃった」のであった。アーケードゲームの世界で言えば、もう「名機」と言って差し支えないと思う。ちなみに、
・SEGAのVirtua Racingは1992年
・NAMCOのWinning Runは1989年
という時期を考えても、非常に先進的だった事が想像できる。
で、ここに置いてある筐体はかなりやれてはいるが完動品。久しぶりにプレイしてみるが、いや本当に良くできている。
・高速コーナーで車体がじりじりと外に流れて、最後の最後で踏ん張りきれなくなってグリップが抜けた瞬間の、重いハンドルのフィードバックがすこっと抜ける感触
・S字コーナーでおつりを食らう感触と挙動
飲み会の帰りにちょっとやってみるか的なレベルのゲームではない、非常にスパルタンな内容は現在でも健在であった。健在でありながら、日本ローカライズ版は「Insert Coin」が「コインいっこいれる」になっていたりと、お茶目なところも忘れていない(今日やったのはさすがに本国版)。
こういう名機はゲーム好きのお金持ち(例えばマイケル・ジャクソン)がしっかり買い取って、動態保存・展示すべきだと思う。いやマジで。これは文化だから。スミソニアンに入れてもいいくらいだ(もしかしたら、もう入っているかも知れないが)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hard_Drivin'
http://www.ipc.yamanashi.ac.jp/bul/final97/contents/tashiro/index.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Virtua_Racing