FLOOR L-50


National Museum of the United States Air Force

宇宙反動ガン。これを噴出して無重力空間を自由に移動する。しかし、使ってみた人は、
たいていの場合その場でくるくる回転するだけ、という事実に気がつくはずだ。
結局使われなかった。って当たり前だ。

しかし個人的にはこういうのも、大大大好きである。

磁石ブーツ
ブーツと書いてあるが、ブーツというよりはどう見ても鉄ゲタである。
2001年宇宙の旅の特撮もこれを使ったのか(違う)。
しかしこういうのって、平べったい面を作ってしまうと、はがれなくなりそうな気がするので、
若干足の裏面に角度つけるとかした方がいい気がするのは自分だけか?
これで血行が良くなると言う副次作用があったとパネルには書いて、ないかやっぱり・・・。

Muniteman訓練室
核弾頭を搭載したICBM「Muniteman」。いざとなったら、
全ての手続きを一つのミス無く行わないと行けない。ということで訓練室。
ここで一日数時間、この人はずっと想定されるあらゆるケースに対応すべく
訓練を繰り返していた、らしい。非常にいやーな雰囲気の職場である。
おいそこのマネキン、笑ってる場合ちゃうやろ。
しかしこのマネキン、七三分けで賢そうな雰囲気だ。本当に座っていた人も
(まず間違いなく自分より)賢い人だったのだろう。
というか、もし自分が司令官だったとしたら、自分以上のアホには
ミサイルのスイッチは絶対押させない、と思うな。

Stargazer計画
ハッブル宇宙望遠鏡の無かった時代、空気の少ない成層圏(82000フィート、24Km)まで
気球であがって星を観測する計画。しかし気球って、星を観測できるほど揺れなかったのだろうか。
多分そこまで上がれば、気流もほとんど無い、静寂の世界だった、のだろう。

Project Excelsior
高空で事故があって脱出するときにどういう事が起こりうるかを研究するために、
この人は気球で30km上空まで上がって、そこから飛び降りたのであった。
ちょっとみんなで想像してみよう。

雲も風もない空は蒼穹を通り越して既に漆黒、強烈な光を放つ星も、ここではもはや瞬いていない。
音一つ無い静かなゴンドラの中で立ち上がる。
自分の体重で不安定に動くゴンドラのヘリをつかんで下を見ると、
3万メートル遥か下方では雲が、すっかり丸くなった水平線の向こうまで地球にびっちり張り付いている。
ゴンドラのヘリに足をかけると、自分より軽いゴンドラ本体は不意に後ろに逃げ、
気が付くと自分の足下には何もないことを・・

これはどう考えても罰ゲームだと思う。
ゴンドラのヘリに「This is the highest step in the world」って、しゃれにならんわ!
ちなみにWikipediaで検索すると、飛び降りる瞬間の写真が見れる。
(ホンマようやるわ)

Project Manhigh
なんだかこんなのばっかりである。99%真空の場所で気球がどう動くか、
宇宙線が人間にどう影響を与えるかを研究するために、パイロット、というか被験者はこのでこぼこの
ブリキ缶に入って(座ったらもう動けないくらい狭い)静かに10万フィート(30km)上空で
32時間も滞在していたのであった。パネルにセルフポートレートがあるが、
その泣きそうな顔を見る限り、罰ゲームというよりは我慢大会、という感じであった。
あ、やっぱり罰ゲームかも知れない。意外にヒマだったのかも知れない。

見所いっぱいな近代の展示室から冷戦時代の展示室に移動していく。

Next page

KPL Blog アメリカのかたちに戻る

KPL Blog2 Thoughts; sinking bubblesに戻る


Kodama Propulsion Laboratoryホームに戻る

Copyright 1996-2013 Ryo kodama
Updated at Wed, Apr 15, 2009