FLOOR L-46


National Museum of the United States Air Force

ここからはPresidential Hangerへ。歴代Air Force One達がひしめく。
R&Dの方で時間を使ってしまい(見学時間は合計1時間)、
さらっと見るだけで良いやと思っていたのだが、機内に入れると聞いて大あわてで駆け込む。
Air Force One、どうよ。どうなのよ。
大統領の椅子なんかに座ってみちゃったりなんかしちゃったりなんかして(広川太一郎)。

ケネディ大統領も使用したBoeing 707 (VC-137C SAM26000, 1962)。
中に入ってみよう。ちなみに機内は非常に狭いため、
17インチ(43センチ)を通れない人は入らないように、とのお達しが。
ちょっと太めの人は全員アウトである。

機体の一番後ろはお付きの人の席。まあなんというか、大きなテーブルがある以外はふつうの席だ。
残念なことにアクリル板が張ってあって椅子には座れなかった。

一つ前にはさらに偉い人が。ゼロックスのコピー機が取り付けられている。餅は餅屋である。

その席の前にはワシントンDCを中心とした世界地図が。どこへでも飛んで行けそうな感じである。
自分が世界の中心。すばらしい。自分中心の、自分専用の地図がある、というのはどんな気分だろうか。

その反対側の席にはIBMのタイプライターが。パソコンじゃない、よな、もちろん。

そのもう一つ前にはさらに偉い人たちが座る席が。席が4つあるが、反対側は廊下になっている。

そして大統領の座る椅子が。思ったよりは豪勢じゃない?猫足、じゃないや、なんだっけ、
名前が出てこないが、それはともかく、今のファーストクラスの席の方がよっぽど豪勢か。
ま、眠るための席じゃないから良いのか。電話機が2台ある。白い電話は機内の内線電話。
ベージュの方は「たとえ飛行中でも、世界のどこにでも電話ができる大統領専用電話」と書いてある。
当時飛行機から世界中に電話がかけられるというのは、すごいことだったに違いない。
「ヘイ、ロン」「ヘイ、ヤス」(あ、時代が違うか・・・)
ちなみに筆者ryo907は、電話をかけたくなるような人は世界中には居ません。
が、肘掛けだけで幅50センチくらいあると思っていた自分としては、若干がっかりである。

音声・データ通信を司るオペレーター用机。この前に操縦席がある。
ボタンがずらっと並んでいると、わくわくするな。

この際だから別の飛行機にも乗ってみよう。アイゼンハワー大統領が使用した
Lockheed VC-121E Super Constellation "Columbine III" (1954)。
飛行機も偉くなるほど名前が長くなるものらしい。
しかしこのメッキ、パキーッと晴れたカリフォルニアあたりの空港に置いたら、
空と山が写り込んでそれはかっこうよかったのだろうな。

いきなり人が居てぎょっとした。大統領じゃありませんか、こんなところに。
あんまり目がうつろなので思わずのけぞってしまった。

当時の映写装置。新しい飛行機と古い飛行機を比較すると、古いものは移動手段として、
たとえば寝台が多く備え付けられていたりするのだが(単に遅かっただけ?)、
新しいものは情報の収集・意志決定・発信機能が加わっており、
飛行機の目的そのものがかなり違う印象を受けた。現在のAir Force Oneはさらに
その辺が強化された情報処理・通信の一大拠点となっており、
大統領はその中心に入って機能することになっている、はずだ。

Next page

KPL Blog アメリカのかたちに戻る

KPL Blog2 Thoughts; sinking bubblesに戻る


Kodama Propulsion Laboratoryホームに戻る

Copyright 1996-2013 Ryo kodama
Updated at Wed, Apr 15, 2009