National Museum of the United States Air Force
ロシアからMig-29 (1983)が。1-2ヶ月前に入ってきた、非常に新しい展示物なのだそうだ。
翼の上に赤い蓋みたいなものがある。この飛行機は不整地の離着陸時にエンジンに石などを
吸い込まないよう、着陸時は翼の上から空気を吸うようにできている。
そこにも蓋が付いているのであった。
取り外しておいてもいいと思うのだが・・。
車輪は、斜めに引き込まれるようになっているのが分かる。でっかい車輪が薄い羽根の中に
どう格納されるのか疑問だったが、エンジンの邪魔にならないように
うまく回り込んで格納されていることが判明。
ピンと立った2枚の尾翼が誇らしげである。
この後ろの方にF-4 Phantom II の操縦席があり「乗り込んで見てください」と
書いてある横に、「注意。この場合の乗り込んでくださいというのは、
たいていの場合子供のことを言っております。操縦席はたいへん
窮屈になっています」とややこしい注意書きがしてあった。
思うに、何も考えない超巨大パパたちが入り込んで抜けなくなり、
何度も係員に引きずり出してもらっており、彼らのひんしゅくを買いまくっている、に
違いない。乗り込みたい気持ちは分かるのだが。
輸送機Lockheed AC-130A Azrael (1950s-)。湾岸戦争で実際に使用されていたらしい。
Azraelというのはユダヤ語で堕天使のことなのだそうだ。
しかしあちこちにつきだしたガトリングガン、生々しいな・・・。
Panavia Tornado (1979)。欧州産の戦闘攻撃機だ。これも新しそうな雰囲気。
Convair F-106A Delta Dart (1956)。これに限らず、昔のジェット戦闘機、現行機に負けず劣らずでかい。
これもエンジン一つ入っているだけ、の割には非常に大きな印象。
航空機の世界もどんどん高密度化が進んでいると言うことか?
しかし窓といい、胴体の断面といい、いろんなところがデルタな飛行機である。
名は体を表す、というのはまさにこういう事である。
この背中のうねり、Area Ruleと言って、エンジン・翼を含めた総断面積を滑らかに
変えていくことで空気の流れをスムーズにするという試み。
これを採用したおかげで超音速を突破できた飛行機もあったらしい。
操縦席。自分の真ん前に柱があって、前が見えないというのはどうなんでしょうか。
と思ってよく見たら、この部分三角の部分、ついたてがある。
前の柱がじゃまだからって頭を横にずらすとかえって周りが見えない。
ちょっと嫌かな、これ。競走馬みたいである。