音楽業界で世界的に成功しようと思ったら、英語で歌う。これはマストだ。一般的に考えて、日本語で歌って世界を席巻できるとは思えない。やっぱ英語だ。だから、米国/UKのみならず、世界中のアーティストが世界市場に挑戦すべく、英語の歌をリリースしている。もちろん日本のアーティストも何人もが挑戦している。しかし、こうして「母国語でない英語で歌う人の歌」は、英語圏の人たちにはどう聞こえているのであろうか。どれくらいの訛りであれば許されるのか。変なアクセントであれば、どんなによい曲でも受け入れてもらえないのではないだろうか。ジェロの演歌は素晴らしいが、彼が「あ~ぁ、かわ、のな~がレのyou knee」等と歌ったとしたら、その歌に感動を覚えることはできるのか。
・・・なんてことを考えついたのも、最近入手した一枚のCDが発端であった。
Playing My Game by Lene Marlin
この人はノルウェーの女性歌手で、1999 MTV European Music AwardsでBest Scandinavian artistとして表彰されている。実力はあるはずだ。いわゆる爽やか系の女性ボーカルなのだが、聴いたところ、英語のアクセントが「これはちょっとないんじゃないの?」と思われるものだった。なんというか、アメリカで聴いたことのないアクセント。日本人が聴いて「?」と思うくらいだから、実は猛烈に変なアクセントなのではないか。・・・と考えると、「じゃあ英語圏で歌っている外国人の人は、実際どうなのよ?」という質問にたどり着く。
ということで検証。登場頂くのは知人の米人2名。彼らに米国ではない国の人が歌っている歌が、米国人の歌と区別できるのか、出来るとしたら受け入れられるのか(感動できるに足るレベルの英語なのか)をヒアリングする。我々は日本人で、英語のニュアンスについては分からない。しかし、彼らなら分かるはず。皆様わくわくしますか。え、しませんか。当方は非常に楽しみである。 それでは、以下が評価に使用した外タレの皆様。我々にとっても外タレだが、アメリカ人にとっても外タレだ。皆さん超メジャーなので問題はないはずだが、とりあえず聞いていこう。
Nickelback (Canada)
骨太なロックで米国では国民的スター。ラジオを付ければ必ず流れている。当方はCanada出身であることを最近知った。
Coldplay, Oasis (UK)
UKのメジャーどころとして聞いてみました。好みに偏りが?まあいいじゃないか。
U2, Enya (Ireland)
第一公用語はアイルランド語だが、現地では一部の中高年をのぞき英語が使用されている。Enyaの曲では一部アイルランド語のものもあった、ような。
Rickey Martin (Puerto Rico)
どこの人か知らなかったが、調べたらプエルトリコ出身だった。ちなみにプエルトリコは米国領だが、一般的にはスペイン語が話されているとのこと。
ABBA, Cardigans (Sweden)
北欧系で誰でも知っているABBA。「北欧のシブヤ系(死語)」カーディガンズのプロデューサーであるトーレ・ヨハンソンは日本のアーティストのプロデュースもやっていた(例:原田知世)。
Bjork (Iceland)
熱狂的なファンが多いとも言われるアイスランドの歌姫。どうなのよ。
JET (Australia)
iPodのCMにも使用されたAre You Gonna Be My Girlはあまりにも有名。
ということで、結果は次回。しばしお待ちを。
コメント (2)
おおおお、これは面白そうです。
最近は日本語でも、外国人がアニメソング歌ったり、さらには文学賞取ったりしてますからね。
(もちろん別のひとが、ですが)
多国籍文化のNo.1である英語での評価、気になります。
ちなみに当方、米語と英語の区別もつきません。
(アメリカ人はイギリス人の発音に痺れる、ってホントですか?)
投稿者: 匿名 | 2010年1月18日 09:45
日時: 2010年1月18日 09:45
米人2人というのが客観性に薄いのですが、とりあえず当方で話が出来るのがこの2人だけですので。今しばらくお待ちください。なお、英語・米語については、別途触れたいと思います(一人には既に聞いている)ので、こちらもしばらくお待ちください。
投稿者: ryo907 | 2010年1月18日 23:21
日時: 2010年1月18日 23:21