FLOOR B-06


Ducati907I.E.トラブルとメンテナンス

乗っていた3年あまり、どのようなトラブルがありどのように扱ったかレポートいたします。

比較的大きなトラブル


あちゃー。変速せずにどうやって走るよ?

93年5月、国道23号線、三重県芸濃町付近。渋滞時に路肩をすりぬけして
いたら、ウインカーを出さずに左折した自動車と接触。転倒は避けられ
ましたが、シフトレバー破損及びカウルの各所・マフラーに傷。買って
2週間程度だったのでショックは大きかった。タンク・カウル等各部を交換して
70万円程度。ほとんど相手に支払ってもらう。


Photo by H. Shigehara
とほほ。ツーリング中に丸裸だ。

93年9月、富士山スカイラインに行く。5合目駐車場付近はちょっとした渋滞。
隣のライダーの「何かでてますよ!」の声に下を見ると、なんと緑色の
液体がだらーっと。ラジエーター液がほとんど流出してしまっていた。
冷却関係の各所から液が漏れており、カウルの内側は吹き出した飛沫でべったり。
同行していた友人が珈琲用に水を持っていたので、それを入れて急場をしのぐ。
原因は、冷却液リザーブタンクのバルブの不調。圧力が上がったら蒸気を逃がす
はずが、逃げずに圧力が上がり過ぎて各部から噴き出たらしい。バルブを注文して
到着したのは11月過ぎ。乗るわけにもいかずストレスがたまる。

Photo by H. Shigehara
タンクに水を入れる私。カウルは傷がつかないよう
草か手すりの上に。ほんとに、よ。

ぐっすん・・・まただよ。

93年12月。マンションのアプローチ付近に駐車しておいたところ、バックしてきた
RVがバイクに気づかず倒してしまった。後ろから押されるように右に倒れ、
カウル、ミラー、メータークラスター等を破損。部品が届いたのが3月頃。
これも合計80万円ほどかかる。保険で全て支払ってもらった。考えてみると
買ってから半分程度しか乗っていない。一回のトラブルで3ヶ月走れなくなるのは
大変な痛手だ。900SSのような車だったら部品もある程度ストックしてあるだろうが。

94年、熱いときに時々パーコレーションが起きるようになる。インジェクションを
積んでいるのだからもう少し頑張って欲しいものだが。燃料系に断熱処理を施すが
これといった解決策なし。ほぼ直ったと判断して友人と東北に出てみたが、
そこでも頻発。友人と別行動となるという情けない結果に。
この件について、メーカーからのクレーム対応ということで対応策があると、
Paso Owners Clubのメンバーから報告があった。(Sep. 26,1997)
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小さなトラブル&メンテナンス等

93年4月、雨の中でオイル切れのランプ点灯。結構焦るがそのような電装系の
トラブルはよく起こることを後で知る。解決せずに放って置いたら消灯。

93年9月、京葉道路で釘を踏む。長さ5cmくらいのものが突き刺さっていた。
近くのガソリンスタンドで補修してもらう。2500円程度。

94年7月、キーを捻るとウインカー関連のヒューズが飛んでしまう。15Aを50Aに
してもだめ。漏電を疑い、電子メーター(通電チェッカー付き)を購入。
配線図を頼りに漏電箇所をたどると、ホーンに行き着く。ホーンからシャーシに
電流が流れて結果、ヒューズが飛んでいた。ホーンが壊れて補助電装系
(ウインカー、メータ、時計、ブレーキランプ等)が全てだめになるとは
一体どう言う設計なのでしょう。ドカティの純正品でなくてもいいやと
ホンダ用の安いものを注文。

ヒューズトラブルの後だったと思う。バッテリーが弱っていた。
これは走って溜めねばと無理からにツーリング。
やめればいいのに深夜の首都高速を目指すのであった。ライト点灯しつつ。
「ドカは国産車と違って、4-5000回転は回さないと充電できませんよ」の
言葉を信じて、5-6000回転で走り続ける。で、横浜ベイブリッジ。
パーキングで一時休憩。寒かったし。トイレから帰ってきてキーを捻ると、
「キュ・キュ・キュオンキュオン・・」ありゃ?回らん?がんばれ!
「キュキュキュドドドッ!」かかった!よかった!・・と、ここで帰ればいいのに
「まだ充電が足りないのか?」という思いと「首都高走りたい!」の思いが
交錯してヘッドライトはいつしか横羽線を照らす。いや、ヘッドライトは
まずいかなと思ってスモールライトに変更。湾岸線から隅田川沿い、環状線と
一通り堪能した後、用賀でおりて第3京浜。保土ケ谷パーキングエリアで
休憩の後、キーを捻ったら「カス・・・・」ありゃ、うんとも言わない。
押したり引いたりしてみても、もう一本コーヒー飲んでみても事態は変わらず、
バトルスーツを着たこわい人や車の中でズンドコ踊っている人に頼めない
気の小さい私は、結局友人を呼び出したのであった、夜の2時に。
友人Sはいやとも言わず来てくれて、ドカをスタートさせてくれた。感謝!
後日、彼にはレコード券4000円分を渡す。JAFとあまり変わらないか?
「いやあ、こんなにくれてサンキュ。また呼んでくれ、いつでも行くから」
もう呼ばねえよ!
バッテリー用の比重計を即購入した。

94年10月、箱根でスピードメーターケーブル切れ。3300円。

94年12月、タイヤ交換。ミシュラン59XからピレリのDRAGON-GTに。このタイヤは
暖まるまで全くグリップがなく、何度も怖い思いをする。交換して店を出た次の
コーナーでいきなりいっちゃいそうになる。私とは相性が合わないと感じた。
一度トラウマが出来てしまうとどうにもいけません。

95年1月、クラッチ交換。中古でそこそこのクラッチ板を見つけてもらったので、
それを装着。工賃込みで2万円程度。
95年4月、車検。ブレーキパッド、タイミングベルト、エアクリーナエレメント、
ブレーキフルード等交換し、保険料込みで15万円程度。

その他メンテナンス等

オイル交換ですが、3000-4000kmごとに行いました。通常はカストロールRSを使用。
本当はMOTUL300Vの方が良かったのですが、予算の関係もありそうしていました。
大体2.7Lくらい入りました。

ワックス掛けにはシュアラスターを使用。バイク用は特に使用しませんでした。
水をはじくよりもまずぴかぴかに仕上がるのが嬉しかったもので。

ねじ締めは、いつもきっちり行いましょう。私が買った店では、1000kmごとには
行うようにと言われました。ロングツーリングの途中でも、1000km走ったら
カウルをばらして行ってました。にも関わらず、ねじはゆるんでくる。
ゆるんでくるのは、エンジン下、アンダーフレームのボルト。フレーム同士を
締めつけている物だから簡単にゆるむことはないだろうとたかをくくっていたら、
ゆるむゆるむ。8つのボルトのうち3つもなくなっていて腰が抜けそうに驚いたことが
あります。かつて高速道路でエンジンを落としたドカが居たという噂があり、
はははそんな馬鹿なと思っていたのですが、今では容易に信じられます、もちろん
手入れを怠れば、の話ですが。しかし900ssのようなバイクでエンジンを落としたら、
エンジンについているスイングアームはどうなるんでしょうか。ちなみに907のそれは
フレームに付いています。リアブレーキが堅くて踏めなくなり、なんでだ?と
思って見たらフレームのボルトがにょっきり飛び出していたのでした。
その他ゆるんでくるのは、ラジエーター関連、ドライブベルトのカバー、
クランクケース等も若干ゆるんできます。


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Updated at Jan. 30,2000