Ducati 907I.E.記念写真館

FLOOR B-11

総括・Ducati907I.E.

ここでは、Ducati 907 I.E. が結局どういうバイクか、
FAQ形式で総括していきたいと思います。

どういうバイクか？
スポーツツアラーだと思います。レーシーでない楽な
ポジションに疲れない分厚いシート、パワフルなエンジン、
目を三角にして走らなくても充分楽しい、なおかつ独特な
そのスタイルは場所を選ばず目立ちまくることは確実で、
オーナーのプライドを満足させることは間違いないでしょう。
もしかしたら好奇の目で見られているかも知れませんが。

スポーツ性はどうか？
Ducatiの心臓は健在。とある雑誌の紹介記事には900SSよりも
よく出来ているというようなことが書かれていたことが
ありますが、較べたことがないのでなんとも言えません。
ただスポーツバイクとしていじりだした場合、アフターパーツの
面では寂しいので、その辺考慮したほうがいいと思います。

ツーリングにはどうか？
疲れずに、なおかつFan to Rideを最大限に楽しむことが
できると思います。ただしこの際の疲れずに、というのは
あくまでポジション的に、と言う意味でのことです。
私は907I.E.に乗る前はKawasaki ZZR-400に乗っていました。
例えば何日もツーリングをして、どっちが疲れずに長距離を
走れたか、というと実はZZRの方でした。その理由はZZRの方が
ずぼらな乗り方を許容してくれる、と言う点にあります。
・乾式で神経質なクラッチ　　　　　
・低域でぎくしゃくするエンジン　　
・パニアケースで全く見えないミラー
等と、神経を使う点があり、結果として精神的にはかなり
疲れるのではないか、と思います。信州・東北と2500km以上を
会社の休みに走破した私が、経験上申し上げます。

壊れるか？
他のドカティ乗りの方が言っておられるとおり、壊れません。
思ったほど壊れない、と言ったほうがよいでしょう。
ただし、もちろんちゃんとした整備を行っての話しです。
各部のボルト等は結構ゆるんでくる箇所があるので、注意が必要です。
またパーツを入手するのに3ヶ月は見といたほうがよいでしょう。
パーツのストック等は期待できないので、どこかが故障した場合、
その間、ずっと乗れないことが予想されます。

熱対策に問題があるという噂は？
PASOシリーズの冷却はオイルクーラー2つから始まりました。
それが途中で水冷になっています。空気の取り入れもなんだか
工夫してあり、熱問題があったと思わせるに充分な雰囲気です。
実際に、私の個体ではパーコレーションが起きました。あれこれ
やっては見ましたが、結局完全になくすことは出来ませんでした。
ま、メーカーのクレームとしてある程度は解決できるようですが。
PASOシリーズ全体で見るとどうかは分かりませんが、私の車は出ました。

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