FLOOR L-33


Smithsonian Museums
The National Air and Space Museum

そしてライトフライヤー特別展示へ。
しかしこれ、実際に飛んだ本物なのだそうだが、あまりにも綺麗に
レストアされており、果たして本物か?と疑いを持ってしまった。

ライト兄弟の成功の一つとして、ピッチ・ヨーともう一つなんだっけ、の3方向の動きを
きちんと制御した事にあるそうな。で、左手で持っているのは前方の
昇降舵に直結。腰の部分で垂直尾翼を操作。もう一つも翼のねじれ?を
利用して制御したのだそうだが、ちょっと分からなかった。

展示を見てすごいなと思ったのは、彼らが実験・修正を繰り返して
開発を進めていた事。彼らは風洞を作ってその中で模型等を入れ、
実験を繰り返した。

で模型を作って飛ばしてみた。これ以外にも
いろいろなグライダー模型が展示してあった。
確か良い風を捕まえるために引っ越しまでした、
と聴いた事がある(展示はそこまで見切れなかったが)

翼の間に一本ワイヤーを通すだけで剛性が画期的に上がる。
それのデモ。レバーを倒すと、ワイヤーが無いものは
けっこうぐんにゃり曲がるが、ワイヤーが有るものは非常に強固だ。
そういう創意工夫をいくつか体験できる。

プロペラを推力とした、というのも成功の大きな要因、らしい。

彼らはもともと自転車屋だった。ハンドル上に車輪を
固定し、自由に動くようにした。で、形状の違う
二つの翼をリムに固定し、走らせると揚力の違いから
リムの角度が変わり、どこかでバランスする。
それの角度を測りながら実験を繰り返したらしい。

こういうトライ&エラーをしていたのを知ると、彼らの成功は
かなり必然的だった?というと言い過ぎかも知れないが、
「ここまで徹底してやったら、いつかは成功するわな〜」というのが
実感。翼の構造、フレーム構造など、「ああ、なるほど〜」と
思う事でいっぱいだ。

しっかり特許も取っている。さすがだ。当たり前か。

垂直尾翼が前についている方式はCurtissにも受け継がれた。
しかしこれ、羽根の付き方がいつぞやのフェラーリF1 みたいだな・・・。

当時のポスター。空へのあこがれが現れているような、
これは絵柄だ。

これもなんとも言えんですな。さらっと水彩画調にまとめて
おしゃれな感じ。

戦争を勝利に導く女神、って感じだ。
あふれるスピード感がナイス。

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Updated at Wed, Apr 15, 2009