Smithsonian Museums
The National Air and Space Museum
アポロの横の部屋にはいると、宇宙服がいろいろ並んでいた。といってもこれは
超高々度を飛ぶ航空機用のパイロットスーツだ。
バイクに乗っている自分からすると、このメット、すごく薄い。ショックを
吸収する緩衝部がほとんど無く、気密性オンリーで作ってあるかのようだ。
それともパイロット達はみな小顔なのか?(あまけに後頭部、絶壁じゃなさそうだし)
「ryo907さん、宇宙旅行当選おめでとうございます。あれ、ヘルメットに
頭が入りません。これではちょっと宇宙旅行は無理ですね〜」
どうせ俺の頭はわっかの部分も通らないよ!
あるはずのない想像からやり場のない怒りが創造され、
物言わぬマネキンに向けられるのであった。
何だか強そうな宇宙服だ。足元を見ると、
「RX-1 Hard Suit」そうか、これがガンダムの先祖か・・・。
「NASAかい?早い!早いよ!」
ちなみにこのハードスーツ、何のために作ったのか。
金星人と、あるいは多足生物とでも戦うつもりだったのだろうか。
「見せてもらおうか、連邦の宇宙服の構造とやらを」
え、ガンダムネタもう打ち止め?
宇宙服の構造1
まず下着。固体回収システムが万が一不能となった場合を考え、
吸収体が内蔵されている・・・ってそれって、紙おむつ、なのか?
しかし固体を吸収するって、一体どんな構造よ?マイクロブラックホールでも
ついているのか?(ちなみに写真、ちょっと格好悪し)
宇宙服の構造2
宇宙では日向と日陰の寒暖の差が激しいため、
ウオーターパイプを使って温度を調整する。そのための
ウオータージャケットを次に装備する。
「先生、質問いいですか。半袖なんですけど大丈夫なんでしょうか?」
宇宙服の構造3
さらに、宇宙飛行士の生命状態をモニターするために、
センサー類を着用する。ウオータージャケットの上からでいいのかどうかは
分からないが、スミソニアン、いやNASAがいいと言っているんだから
問題ないのだろう、多分・・・。
宇宙服の構造4
そして尿回収システムを装備。急にお相撲さん感が
漂ってきた。といっても相撲のまわしは決して
尿回収システムではないが・・・。
万が一そうだったとしたら、別の意味で驚きだ。
宇宙服の構造5
ここまできてようやく宇宙服らしく。
見ている自分もホッとした。
こうしてみると、生理現象のコントロールってのが
どれほど大事か分かる、って当たり前か。
自分が宇宙にいる時に催してしまったりしたら、
船外活動どころじゃないだろうしな。
(それ以前の生命維持のこともさることながら、排泄物の
処理にこんなに手間をかけているとは知らなかった)
マーキュリー時代の宇宙服。スリムでナイスだ。
「ryo907さん、あれ、頭のてっぺんがつかえてヘルメットのロックが
閉まりません」どうせ俺の顔は長いよ!
ヘルメットの中で不敵に笑うマネキンに、お前バカにしてんのかと
小さな羨望+やっかみを覚えてしまう今日この頃です。
かくなる上は、お茶の水博士のヘルメット(鼻専用スペース有り)のように
特注品を作らねば。頭頂部が若干伸びたメット。
アポロ時代。やはりマーキュリーと違って船外活動するとなると、
これぐらいの生命維持装置等が必要になってくる。
胸の所にはやり箱がついているので近寄ってみる。
あ、はやり酸素等のインジケーターだった。
決して「コーホーコーホー」音の出るスピーカーは付いてない。