Manchester Firing Line Range
マガジンに弾丸を入れていくのだが、なにせ本物を取り扱うのは初めて。マガジンに押し込むには、
薬莢でなく弾丸そのものをつまんで後ろに押し込まないと行けない。
そんなことはないだとうと思っていても、何かのショックで弾丸が暴発したら俺の指はどうなるのだろうと、
いらぬ汗をかきながら弾を込めていくのであった。ちなみにマガジン、15発くらい
入ることになっていたとしても、最後の2発くらいはバネの力が非常に
高まっているので、相当力を込めないと入らない。暴発して指がなくなったら嫌なので、
無理はしなかった。実際には薬莢の後ろの方にだけ詰めてある黒色火薬に
衝撃が加わらなければ弾は発射されないそうだが、嫌な物は嫌だ。
的にねらいを定め、ゆっくりとトリガーを引くと、どこかの瞬間で「パン!」と音響・衝撃がして
弾丸が発射されたのが分かる。ターゲットを見たら中心から5センチくらい離れたところに穴が空いていた。
こんなに簡単に殺傷能力を発揮できるものを家庭に置いておけるのか。
坂本龍馬が銃を見せて「これからはこれよ」なんて言ったとかいうのも、これなら納得できる。
うーん、しかしこの道具は危ないわ。殺傷力の点で言えば、日本刀が各家庭においてあるみたいなもの?
ちゃんと理性のある人がしっかり使わないと、社会がめちゃくちゃになるわ。
今回はかなり真剣に銃をあつかったので、右手で撃って左手でムービー、みたいなネタはとらなかった。
何気なく銃をテーブルに置くときでも、銃口があらぬ方向を向いていたりして慌てたりしたことが何度かあった。
ほんと、気を遣う。
これで10ヤード。離れているように見えるか?横の人型のターゲットもだいたい
同じような位置にあるので(特に左のやつ)感覚をつかんで頂けるとありがたい。
しかし天井その他各部、穴だらけになっている。あらぬ方向に撃ちまくっちゃった
結果があのように見えているのであった。
で、このGlock。店員がばらしてくれたのだが、グリップ部分のフレームがプラスチック製ということで、
びっくりするほど軽かった。
この銃の特徴的なところとしては、トリガーについたレバー。銃が何かのショックや間違いにより
間違って発射されないよう、各社非常に神経を注いでいるのだが、
この銃の場合はトリガーについたレバーが若干あさっての方向を向いており、
指によって両方がしっかり握り込まれた時に発射できるようになっているらしい。
が、そのせいかどうか分からないが、いつ弾が発射されるのかわかりにくい。
ターゲットの中心からねらいを外さないようにトリガーを引いていくときに、
トリガーを引く人差し指だけが動けばいいのだが、実際にはそれ以外の指も動いており、微妙にねらいがずれる。
で、トリガーを握り込んでいく時に、どこまで握ったら発射されるのかわかりにくい。
次に試したのはSIG SAUER P220。スイス製。Glockと同じ9mm弾を使用する
(もっとも同じ形式の銃でもバレルを変更するなどして9mm以外の弾丸を装填することはできる)。
今回9mmを選択したのは、Glockと弾を共有して、余分に弾丸を買わないようにした、それだけの理由である。
無骨なデザインが魅力である。スリークなGlockはエージェント系の人が持ったら似合いそうだが、
こっちは角刈りの兵士が持ったら似合いそう。
Wikipediaで確認したら、自衛隊の制式拳銃だそうで。
この銃、使い勝手は悪くないのだが、飛び出した薬莢が時々頭に当たる、コツンと。
どういう構造になっているのだろう。ターゲットの穴を見る限り、
けっこう真ん中付近にまとまっているようには見えるのだが。ま、初めて
撃ってみたということを考えると、銃の性能とかよりも自分の慣れ、という
要素の方が大きいかな・・・・。
かっこうはいいんだが・・・。
それと、この銃に限らず、撃っていると火薬のカスとかガスが顔に飛んでくる。
目に入ったらけっこう大事になりそうな気が。ゴーグルはおそらく必須である。