National Museum of the United States Air Force
二次大戦頃の展示に。
Bell P-39 Airacobra (1939)
エンジンを機体の中央に積む異色機。が、米国ではあまり使われず、
ドイツと戦うソ連に貸し出したりしていたようだ。
それでこんな寒々しい展示になっていたのか。なんだかかわいそうである。
アメリカでもっとも親しまれた爆撃機はB-29でなく、B-25 Mitchell(1942)だったと書いてある。
この生き生きした展示がそれを物語っている、ような気がする。
Bell P-63 Kingcobra (1943)
P-39の後継機。これも米国では使われなかったあげく、ソ連に貸し出されたり、
射撃訓練用標的機(人が乗って、後ろから練習用の弾丸で撃たれる)として使用されたらしい。
P-39といい、なんかもう、このシリーズかわいそうすぎ。
それが国民に愛されたB-25を挟んで置いてある。いや実に可哀想な展示だ。
Yunkers Ju-88D (1936)
ドイツの爆撃機。アメリカの3次元アクリルを使った曲線的な飛行機と違い、若干無骨なところが魅力だ。
どうすかこの操縦席周り。
後ろにすらっと伸びた胴体がすてきだ。
ちなみに博物館の外にある、二次大戦当時の管制塔。これを見て一つ言えるとすると、
どう考えても敵から攻撃されることを想定していない建物だ。
こんな大陸の奥で攻撃されるなんて考えないほうが普通か。
つまり、何の変哲もない、普通の建物である。
FockeWulf Fw-190D (1939)
水冷エンジンを搭載。2次大戦中に作られた航空機でもっとも好きな機種だ。
ついでにいうと星形エンジンのAタイプの方が好きだが。ま、いいんです。好きなんです。
Consolidated OA-10A Catalina (1935)
エンジン付きの翼から柱一本で船がぶら下がっているような形がなんともたまらない。
海に落ちたパイロットを救出するのに活躍したそうだ。全体的な形は流麗だが、
ディテールを見るとけっこうごつごつしている。
がこの後ろにのびるしっぽはどうよ、と。
B-29 BOCKSCAR。長崎に原子爆弾を落とした爆撃機。「二次大戦を終わらせた飛行機」と書いてある。
そう書いてあることは知っていたが、そういう側面もあるだろうが、
改めて本物を見ると「ちょっとそれってどうなのよ・・・」という感じだ。
ということで、いろいろあったものの、全体的にはXB-70も無事見られ、
満足度の非常に高い一日であった。自分への土産はこの2冊。
しかしXB-70、目玉展示なんだからプラモデルとかピンズとか、あっても良くはないか?
Daytonの隣町FairbornにあるWright Avenue。車で1分走れば通り過ぎてしまうような、小さな街だ。
あちこちにライト兄弟がどうの、という立て札が立っていたりする。
閉館後、そういう街の雰囲気を見て回っていたのだが、気がついたら夕方かなり過ぎており、
当日のホテルにたどり着いたのは夜11時半。
次の日は下道をのんびり走りつつ、家に到着したのはやはり夜10時。疲れた。
せっかく来たのだから楽しもうと距離を忘れて調子にのると、こういうことになるのであった。
ちなみに博物館とホテルで寝た以外は全て車の中。運動不足が否めない旅行でもあった。
ということで以上、最後までおつきあい頂き、ありがとうございました、と同時に
お疲れ様でした。(当方もいろんな意味で疲れましたが、楽しかったです)
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