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エッジレス・ダンパーレスのスピーカーEvanui

evanui01.jpg
ViVLab社のスピーカー、Evanui μを聴きに行ってみた。
通常のスピーカーはコーンがエッジとダンパーで支持され、前後に動いて音を出している。が、この会社によるとこれらエッジとダンパーが音質に悪影響を及ぼすらしい。で、ここから先は聞いた話から想像していうのだが、ViVLabのスピーカーはコイルがあるところに磁性流体が使われており、さながらエンジンのシリンダーみたいに潤滑しながら動いている、で、そのかわりにダンパーとエッジがないという。磁性流体はマグネットに張り付いており、オイル切れ?のような状態もないのだそうだ。この発想、すごいな。
ものは試しに聴いてみたが、高域のつややかさと滑らかさは聴いたことがないレベル。スピーカーからマイナスイオンが出ていそうな爽やかさだ。まるで真空管のアンプを通したときのよう。真空管のアンプはある倍音を増幅して、それが独特のつややかさを感じさせると聞くが、このスピーカーのつややかさは、いわばそのような倍音を減衰させずにちゃんと再生するから得られる、という認識でいいのだろうか。
弱点は、スピーカーそのものが小さいため低域が出ず、人の声なんかも「あれ、この人こんな声?」と思えるほど変わってしまうこと。10分くらい聴いていたら慣れてきて、高域のすがすがしさに「ま、これはこれでありかも!」と思うが、CDを入れ替える度に「この人の声はこう変わるのか?」と驚くので、メインのシステムとして使うのはちょっと厳しいかも知れない。が、自分のPCの横に置いて聴いたらきっと素晴らしいだろうなと思うのであった。

ViVlabのホームページ

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コメント (2)

通りすがりのオディオタク:

VIVLABのSPは、AKIMOTOさんの拘りが詰まっておりますねぇ~
小生も試聴した事が有りますが、小口径ユニットによる点音源、バックロード・・・と考えると
故長岡鉄男氏のスワンに似ている、事実、音の傾向は似ている。ただ、小生は、低域の増強を狙
ってバックロードを採用したのは、180度位相遅れの低音と混ざり、混変調を嫌った趣旨から
一歩後退していると感じるが、それと、価格が庶民的ではない(笑)

ryo907:

通りすがりのオディオタクさん、
日本の裏側のような弊ブログにコメントを落として頂き、ありがとうございます。
点音源のような小さなユニットで音を出すと、どうしても低音は足りなくなって
しまうのでしょうね・・・。

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2009年7月25日 00:16に投稿されたエントリーのページです。

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