Smithsonian Museums
The National Air and Space Museum
Voisin VIII Night Bomber
歩いた順番の関係で急に一次大戦に逆戻り。
フランスの夜間爆撃機。メタリックな質感が何とも言えない。
これ、夜サーチライト等に浮かび上がって見えたら
やたら怖かったろうな・・・。
「そうだ、プロペラと一緒にエンジンも回そう。
そうすれば冷却も問題ないし、機首に機銃が付けられる。これはいけるぞ!」
と考えたのはベントレーだった。さすがイギリス人、なのか・・・
しかし重たいエンジンが恐ろしい慣性量で回転して巨大なジャイロとなるこの飛行機、
操縦性は最悪だった、らしい。
「想像してごらん 車のエンジンそのものが ボンネットの下で回っているのを 」
そんな歌ジョン・レノンが歌うかっつーの。たとえヨーコ・オノに頼まれたとしても。
ここをクリックして踊るマハラジャ(古いわ)、いや回るエンジンのムービー
(ブラウザの「戻る」で戻ってきて下さい)
最悪の操縦性にもかかわらず、機首には機銃がしっかりついていた。
しかも替えのマガジンまで周到に用意。そのあたりの皮算用具合がキュート。
しかしこれ、2つのエンジンを逆に回したら何とかならんものか・・・。
「君は夢想家と 言うかも知れない 」(まだ引っ張るか)
何をやってもダメだからこの方式、無くなったんだよな、きっと。¥
追記:
tagomaruさんからコメント頂いております。
・後ろエンジン、ロータリーエンジン(と言っていいのか・・)はこれ以前にも
使用されており、またそもそもの発明はLawrence Hargraveという人だそうだ
・ベントレーは合金技術で貢献したらしい
・ロータリーエンジンそのものは当時かなりポピュラーだった
当方が読んだ内容とかなり違います(読み違いの線が濃厚)・・・が、
博物館に戻って確認するわけにもいかないので、コメントを追加する形で
ここに掲載しておきたいと思います。・・・何読んでんだ、俺。
自分でもあれこれ調べてみよう。tagomaruさん、ありがとうございました。
そして二次大戦に突入。零戦52型。綺麗だ。60年前の飛行機には見えない。
でましたMesserschmitt Me-109。かっちょええ・・。また光の当て方がナイス。
松本零士の愛した照準器はどこについているのか・・・。
Macchi C.202 Folgore
柔らかい曲面で構成。メルセデス・ベンツのエンジンをアルファ・ロメオが
ライセンス生産。両社が50年後にDTMで戦うことになるとは、
当時の人も全く想像していなかったに違いない。
(そりゃしないわな)
North American P-51D Mustang
アメリカの当時の戦闘機としては、これがいちばん綺麗だと思う。
が、この部屋狭すぎ。全体が映らない。
その隣の部屋は空母の格納庫を模した場所になっていた。
A-4SkyhawkとSBD-6 Dauntless。
空母の艦橋。窓の向こうにカタパルト射出ビデオが流れており、
ちょっとした艦長気分を味わえる。F-14が次々と飛び立っていく。
空対空AIM-54 Phoenix。この写真、文字の内容や場所を記録して、
プラモ作る時に使おうと思って撮った。
が、
1/72でこんな細かいものが再現できる訳ぁないか。
ということで、なんとか全体を駆け足で見て、4時間半が経過していた。
ピカソ等の絵画(National Gellery)にも足を運びたかったため
後ろ髪を引かれる思いで(そもそも引かれるような後ろ髪が無いが)退出。
やっぱりここは、昼食込み(マクドナルド併設)でゆっくり一日かけないと
見切れないわ。と、これもだいたい分かっていたのだが、
改めて実感する事に。
今回ここを見て、
・ライト兄弟、論理的に様々な手法にトライし、改良を重ねながら
ノウハウを積み上げていっている、その姿勢に感銘を受けた。
・今まで気がつかなかったが2次大戦前のレシプロ機の翼をぴんと張った姿、
空を飛ぶ喜び、プライドが現れていて、これもまた素晴らしかった。
ということで、ここまでご覧いただきありがとうございました。
National Gallery(気が向いたら)