FLOOR L-59


Plimoth Plantation
(Wampanoag Homesite)

ここからは北米大陸に(説明では12000年前から)居住していたNative達のなかで
Plymouth付近にいたWampanoag族のHomesite展示へ移動する。
Wampanoag族はこの付近、Rhode Island州あたりの約67地点で当時合計5万人程度がいた、
とされる。Plymouthの植民の約半数が饑餓や寒さで亡くなる中、Wampanoag族の
大酋長Massasoitはトウモロコシや等の穀物を伝えたとされる。
Homesiteは、集落よりも単位としては小さいが、一つの家族が住んでいた一般的な
居住地と定義されている。

さらに進むと看板が。このHomesiteにいるNative達はNativeのふりをしているのではなく、
本当のNativeである。それをベースに、「こういうことは避けて欲しい」との看板。
・本物のインディアンかどうか尋ねる -インディアンと言う言葉は、そもそも
ヨーロッパの人が間違って付けた名前だし、Native Americanという言葉にしても
彼らにとってはAmericaという名前が大陸に着く前から住んでいるわけで、
ここではPlimoth Plantationのガイドラインに則りNative Peopleとする。
・何パーセントNativeか尋ねる -家系の調査等はできないことになっており、彼らも個人的な
情報は出さないことになっている
・戦いの雄叫びを上げる
・あいさつに「ハオ!」と言う
・相手に対し「酋長」とか「勇士」と呼びかける
-ハリウッド映画の見過ぎの様な気もするが(一応本場)、看板にあるということは
実際にやっている人がいるという事なんだろうな・・・。

・・・ということでHomesiteに到着。この人は丸太を燃やしているが、彼らは
ボートを造る際に丸太の中心を焼いてくりぬいている(丸木舟)。
火力のコントロールをしながら焼いていくので、けっこう時間がかかりそうだった。

Homesiteには二つの家がある。林に隠れるように建っているドーム型のものが
一つめの家。

木の枝、あるいは蔓植物?を骨に用い、木の皮をはいで壁にしている。
思ったよりは快適そうである。天井にはエアダクトも見える。
実際には中で火も焚くので、排気口は必須だ。入り口は人に隠れて見えにくいが、
かがんでいけば入れる。

木の枝で作ったベッドが周りに張り巡らされ、真ん中には竈が。この家は
春から秋まで使われる家だったらしい。冬は別の場所に移動したらしいが、
ここの展示には冬の家はなかった。(調べれば分かるとは思うが)

通風口。熱も若干は逃げていくだろうが、煙を出して新しい空気を入れないと
窒息してしまうだろうし。

骨の組み方。半円状の骨を90度に組んで、それをぐるりと丸めている。きっと
強風にも強かったに違いない。ドーム型テントを思い出した。

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Updated at Sun, Nov 25, 2007