FLOOR C-03


出張報告・Space Mountain at Euro Disney

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写真も掲載できません。イラストについては、それがディズニーに関連するものを
想起するだけで権利に抵触するそうです。従って、このページではテキストオンリーで
進ませていただきます。ご了承ください。

出張日 1996年5月10日
場所 フランス・パリ郊外

パリから電車で約45分。ユーロ・ディズニーランドはさぞかし人気が
なくて寂しいだろうと思っていたら、以外に人が多くてびっくりします。
近いうちにつぶれるなんて悪い噂を聞いていたので、正直ほっとした気分。
エントランスからピンク色の、ヨーロッパっぽいお城が出迎えてくれ、
雰囲気も落ち着いた感じ。それぞれのライドも長くて20分待ちくらい、
すいているものはすぐに乗れるので満足度大。スターツアーズが入り口から
乗り場まで止らずに歩いていけたのはびっくり。うろうろしている
ロボットの話なんて聞いちゃいない。もっともフランス語ですが。

さて、スペース・マウンテンはお城の奥の方にある、大きめの建物。
日本のそれはアメリカ的フューチャースタイル、白っぽい外観の
月面基地のような建物ですが、パリのものは全く違います。
編みがさを置いたような、円錐形状は変わりませんが、色は金色と
緑青のような緑色。クラシカルなディテールが施してあり、言うならば
1930年頃の未来、レトロフューチャーと言った感じ。中に入ると
分かりますが、ジュール・ベルヌの「月世界旅行」のイメージで
統一されています。横の池には「海底2万マイル」で見たとおりの
潜水艦・ノーチラス号が浮かんでいます。これもアトラクションの
一つです。いいですね、わくわくします。話が横道にそれますが、
東京にもある「ビジョナリアム」、あれはタイムマシンネタですね。
あれもユーロ・ディズニー関連のアトラクションなんでしょうか。

外観の解説に戻ります。円錐の一番下から頂上に向かって、大砲の
様なものがついています。大砲の筒からは水蒸気が上っています。
いきなり、「ドーン!」と音がした、と思ったら大砲からコースターが
飛びだしてきました。大砲から一層の水蒸気が吹き出します。
コースターは大砲に打ち出されたかのように建物の頂上に向かって
飛びだし、建物の先端から内側に吸い込まれていきました。宇宙の
暗やみに打ち出されたのでしょう。いいですね、演出が!

ここでは最も長めの20分ほど並び、ゆっくりと乗り場へ移動します。
テーマはもちろん「月世界旅行」。乗り場は2レーンあり、行く先で
一つになっています。乗り場が見えてきたところで若い女の子が
「私、やっぱりだめ、見てる」的な表情で数人脱落。こちらの人達は
このようなアトラクションに馴れがないのでしょうか。
ライドに乗り、固定用のバーを下ろして出発。

乗り場をでてすぐ、ぐるっと180度向きかえ。そのまま巻き上げ機に
かかって多少上がって止ります。既に大砲の中に入っています。
回りには水蒸気がでています。段々ボルテージが上がって、前後に
乗っている男性群も大喜び。「ドーン!」という音響と共に
巻き上げが始まり、頂上に向かってライドが走り始めます。

遠くで見ていたほど、加速度は大きなものではありません。
しかし打ち上げの感じは充分に出ています。
暗闇に入ると、そこはまさにスペース・マウンテンの世界。
星の数はそれほど多くありませんが、頭のすぐ近くを
大きな惑星がかすめるように飛び過ぎていきます。それが
見えるように作られています。暗闇の中ですが動きは過激で、
1回宙返り、1回ひねりをやってます。あまり痛い系の動きは
ありません、と思ったら途中で一回停止。ふと見上げると、
頭上に月が大きく見えます。そうだ、月に届いたんだ、と
思った瞬間にまた動き始めて暗闇の中に。
また星の間を飛びながら、一回ひねりを行っているのが
分かります。ひとしきり走って停止、地球に戻ってきたのです。
勇壮なBGMの中、ライドを降ります。他の客も満足そうな顔を
しています。

ライドとして宙返り1回、ひねり2回を行いつつも、動きに無理が
なく楽しいと思えるコース(動きは自分で推測)作りはもちろん、
建物のセンス、雰囲気作り、そしてコースにちゃんとストーリーが
あること、どれをとっても完成度の高さに驚きます。
乗った後、妻と「また乗ろう!」と二度乗ってしまいました。
遠くにあるのでたびたび行くことは出来ませんが超お勧めです。

超GOOD!!

最近のユーロ・ディズニー

テレビで見ました。園内でワイン等お酒を飲めるようにし、
独自のアトラクション、スタッフの強化等で開園5年目にして
はじめて黒字を計上したそうです。本当に喜ばしいことです。


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Updated at Jan. 30,2000