FLOOR I-03


勉強会・教科書読解

車でもコンピュータでも、物を知るにはまずマニュアル。
オーナーズマニュアルを読んでみましょう。きっとALFAとは何かが
分かるはず!ちなみに99年式145のマニュアルはオーナーズマニュアルだけで
316ページ+追補版25ページ。読みごたえあります。それと添付の
イラストですが、なかなか145の特徴が出ていてかっこいい。
ちなみに本マニュアルはイタリア本国で編集・作成されたものを基本に
日本語版として制作したものだそうです。
それではテキスト開いて!



とりあえずマニュアルの1ページ。「ユーザーの皆様へ」
「アルファロメオ145は今日の車にとって不可欠の安全性と快適さを
満たしながらも、伝統的なアルファロメオの名にふさわしく、運転して
楽しい車にほかなりません。」

のっけからこれです。アルファは楽しい車。環境とか性能とかは
さておいて、誰が何と言おうと楽しい車なんです。もうこれからの生活が
楽しみで仕方ありません。まだ慣らし段階ですが。



追補版マニュアルの14ページ。「点検・整備時の注意」
「ボンネットを開けてエンジンルーム内の点検や整備をするときは、
フロントグリル部分に頭などをぶつけないように注意し、できれば
保護用の帽子で頭部を保護して下さい。」

あのカラスのくちばしで頭をつんつんされる姿が容易に想像できます。
「いて!」なんて声を上げてしまったりして、なんとも間抜けな絵です。
これもアルファならではの光景と言えましょう。
どっちかというと156なんかの方が急角度でグリルが立ち上がっていて
なんかあったら痛そう。でも保護用の帽子って何?メット?



マニュアルの182ページ。「シフトチェンジでひとこと」
「リバースギヤシフト時のギヤ鳴りを避けるため、車の静止後一度1速
ギヤへ入れてからリバースギヤにシフトすることも一案です」

一案ですといわれても、そういうものなんでしょうか。構造を
知ってないと想像だに出来ないテクニックであります。
初めて見たときは、「知るかい!」と突っ込んでしまいました。
そういえば西風氏の漫画で昔のアルファで発進するときに、まず2速に
いれてから1速に入れていた、そんなシーンがあったような気がする。
145では、時々1速に素直に入らないことがありますが、こういうときは
2速にいれてから1にすると素直に入る。どうもそういうものみたいです。
なんともマニア心をくすぐる機能ではありませんか。



マニュアルの178ページ。「エンジン始動のアドバイス」
「新車から走行距離にして1,000kmまでを目安として「慣らし運転中」は
アクセル全開加速や急加速、最高速度での長時間巡航、そして
急ブレーキなど過酷な走行は、安全上に支障のない限り控えてください。
全体から見れば短い間ですので、はやる気持ちを抑えて上手な
「慣らし運転」を無事に終えればアルファロメオとの素晴らしい時間が
繰り広げられます。」

言いたいことは分かるが、何だか変だぞ。最後の「繰り広げられます」と
いうところ、「満喫できます」あたりにしておいたほうがきっと良かった
のでしょう。でもこのマニュアル製作者、この車を買った人が何をやりたいか
当然のように知ってます。マニュアル冒頭にもある通り、「楽しい運転」ですね。
始めのところを我慢すれば、あとはずっと楽しいぞとマニュアルは語っています。
走行100kmの我がアルファは、エンジンが何だか重たい感じ。以前試乗した
同じ145は、とっても回りたがるエンジンだったと記憶しています。慣らしを
上手に終えて、我がエンジンも楽しくなれば、と思います。


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Updated at Jan. 30,2000